首页美文小说洗脳をした喫茶店のイケメン店員が実は警察官だったことを知ってしまった話

洗脳をした喫茶店のイケメン店員が実は警察官だったことを知ってしまった話

米花町もとい東京から離れ、行先もなく色んなネットカフェを転々とし、少ない貯金を切り崩して途方に暮れていた俺はとても優しい老夫婦に声を掛けてもらい、住み込みで二人が経営している民宿業の手伝いをしていた。海の近くで周りに建物があまりない田舎…見晴らしのいいところだから星もよく見えていい宿だと思うのだが、何分ネットなんてものを使い慣れていない老夫婦の精一杯の宣伝は駅前にチラシを置いたりする事だという。そのせいか折角の民宿なのに観光客が泊まりに来たのは数十回程度。若い人が泊まりやすいようにと部屋にはWiFiなどのネット環境も充実させているようだが宣伝がチラシの紙媒体だけということもあり意味を成していない。その話を聞いて自分に出来ることはしようと二人に頼んでホームページを作らせてもらった。あくまでデザイナーである俺には難しいプログラミングなんかは分からないが簡単なものであれば設定できる。そうして若干自分好みに、そして二人も見やすいようにと作ったホームページを見てもらえば、それはもうとても喜んでいた。すごいすごいとまるで子供を褒めるように言われてむず痒がったけどこんなに喜んで貰えるなら他にもなにかしてあげたいと思って俺は仕事で知り合ってそれなりに仲良くなった友人と呼べる男に頼んで民宿に泊まってもらい口コミを書いてもらった。ふわふわとしていて心配になる人だがその性格もあってか交友の輪が広く『海も星も綺麗で凄かったし綺麗だった~。おじいさんもおばあさん、あと友人もめっちゃ優しくていい人だったよ~。少し遠いかもしれないけど素敵なところだからぜひぜひ』とふわふわとした内容の口コミがホームページとSNSで発信されると早速効果があったのか次の日から予約が相次いできて急に忙しくなった。それでも二人に

「こんなに人が来てくれるようになるなんてと小鳥遊くんのおかげだよ、ありがとう」と言われればもっとこの人たちの役に立てるように何かがしたいと思って出来ることはなんでもやった。忙しい毎日に疲れが溜まってはいくけど喜ぶ人がいるというのが嬉しくて俺は夢中になって仕事に没頭していた。自分がどうしてこんなところまで来たのかなんて忘れて。

それから1ヶ月

今日はお孫さんの誕生日だから会いに行ってくると二人が出掛けていった。俺は代わりに働こうと思っていたのだが二人からたまには息抜きをした方がいいからと言われて今日明日は民宿は休業となった。急にすることを奪われて暇を持て余した俺は仕事ではなく【掃除】という名目の元、宿の周りを片していた。最近風が強いせいか宿の前には近くの林から飛んできた草や葉っぱで散らばっていて掃き掃除が大変捗る。

『はー、仕事って楽しいなぁ…。やっぱりなにかして動いてる時が一番生きてるって感じるな…』

「こんにちは。看板が降りてたんですけど、今日はおやすみですか?」

『あ、はい。すみません、今日は臨時休業で……』

ふと背後から声を掛けられた。看板のことを知ってるということは近所の人かな。聞き覚えのある若い男性の声に肯定して振り向くとそこにいたのはここら辺では見かけない明るい髪色にすぐ先にある海なんか比にならないほど綺麗な碧色の瞳。人当たりのいい笑みを浮かべながらもどこかどす黒い雰囲気を感じさせて後ろ手にして立っていたのは俺に無理やり性行為をさせられていた

『ふるや……安室さん』

「……やっぱり手帳見たんですね」

『っ…な、なんでここにいるんですか…、やっぱり俺の事捕まえに…?』

「えぇ。貴方のことを逮捕しに来ました」

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